※2019/02/13に「みんなの暮らし日記 ON LINE」に寄稿した記事を編集・転載したものです。
モノをコレクションし、大好きなモノに囲まれる幸せもあります。 モノが少ない人のほうが幸せ、なんてことはありません。 ですが、「自分にとって本当に必要なのか」を意識して片付けをしてみると、自分の持ち物それぞれへの愛着が増すはず。 ぴょこぴょこさんが、昨年末に「2018個捨て」にトライした理由を教えてくれました。 |
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もくじ
身軽になって新年を迎えたい
昨年の12月半ばにAngieさんの記事「さよなら2018!2018個のものとお別れしよう」を読みました。
なんだか面白そう! やってみたい! と思い、早速チャレンジしてみました。
私が「2018個捨て」を始めたのは、2018年残り2週間というタイミング。
たった残り2週間で2018個ものモノを捨てられるとは思いませんでしたし、私は何でもかんでも捨てることを良いとも考えていません。
ただ、「不要なモノは処分し、身軽になって新年を迎えたい」と思ったのです。
処分といっても、できればゴミにしたくありません。
そのため、状態が良いモノはフリマアプリに出品するなどしてリサイクルしました。
リサイクルを含めて、処分できたモノの数は781個。2018個には遠く及びませんでしたが、家の中はスッキリしました!
1年に1回は「全部出し」を
2018個捨てを行う前から、1年に1回はすべての持ち物の見直しをしています。
一気にすると大変なので、衣替えのタイミングで服を見直したり、収納の中が埃っぽくなってきたなと感じたら中のモノを全部出すなど、掃除のついでに見直しています。
全部出しの手順
全部出しは、押し入れ丸ごと行うときも、引き出し一つ分だけ行うときもあります。
私は、次のような手順で進めています。
1.ここを片付けよう!と考えたら、その場所のモノをすべて出す。 2.不要なモノが出てきたら、1か所にまとめて置いておく。 3.中を掃除して、収納ケースを元に戻す。このとき、収納ケースの位置は、より使いやすい配置を思いつけば変更する。 4.よく使うモノから順番に、取り出しやすい場所に収納する。 5.最後のほうまで残ったモノは、本当に必要かを改めて考え、要不要の判断をする。 |
全部出しをすると、不要なモノを戻すのが嫌になります。
中身を全部出して、再び戻す作業はけっこう大変。
さらに、必要なモノから取り出しやすく収納しスッキリすると、それ以上詰め込むことに抵抗を感じるのです。
モノがこれだけならとても使いやすくて、見た目も美しい! と感じたところで、戻す作業をいったんストップ。
その時点でまだ収納できていないモノに向き合うと、不要と判断できるモノが見つかります。
こうして、全部出しをする度に、我が家は少しずつスッキリしていきます。
「なぜこれを所有しているのか」を考えてみる
手放すかどうかを決めるとき、「なぜこれを所有しているのか」を考えることが大切。
頻繁に使うモノや、お雛様のように1年に1回必ず使うモノなどは、「必要」とわかります。
また反対に、明らかなゴミはすぐに「不要」と判断できます。
みなさんが判断に迷うのは、1年以上使用していないけど壊れていないモノや、高価だったモノ、思い出のモノなどではないでしょうか?
そんなときは、「1年に1回は手に取って、虫食いがないかなど状態を確認してお手入れしているか」「お手入れすることが苦でないほど大切なものか」「次に使うときをはっきりイメージできるか」などを考えてみると、判断の助けになると思います。
私にとって「1年に1回状態を確認してお手入れする」というのは、かなり苦痛。
「嫌だ、面倒くさい!」と感じたら、手放して良いサインではないかと考えます。
ただし、ここで処分していいのは、自分のモノと自分が管理しているモノに限ります。
私の場合は、私が買った夫との共有物は、夫に相談する場合もありますが、自分で要不要を判断しています。
また、子どものモノも私が判断していますが、これは子どもの成長に合わせて、子ども自身に任せていきたいと考えています。
夫のモノ、車関係のモノ、工具など、私が判断できないモノは夫に任せています。
使わないまま劣化させない
モノは、時間が経つにつれて劣化します。
使わないままに劣化して、使えなくなるというのは、とても悲しいこと。
良いモノでも使う予定がなく、眠らせておくのであれば、リサイクルショップやフリマアプリに出品して、次の方に使ってもらうのが良いのではないかと、私は考えています。
モノは、少なければよいというわけではありません。
ですが少ないほうが掃除しやすく、出し入れしやすく、スッキリ美しく見えるなど、メリットがたくさんあります。
不要なモノを増やさないためには、気軽にモノを買わない、家に持ち込まないことが一番重要。
本当に必要なモノを必要な数だけ買う。
同じ値段ならオマケ無しのほうを選ぶなど、増やさない努力をしています。
それでも、まだ買い物に失敗してしまうこともあるんです。
失敗したと気付いたら、できるだ早くフリマアプリに出品して、状態の良いうちに必要とされる方に御譲りしています。
モノが多い幸せもある
さて、ここまで手放すことばかり書いてきました。
私は、モノを減らしたいと考えていますが、その一方で、コレクションする楽しみ、好きなモノに囲まれる喜びも大切だと感じています。
これは、私の子供時代の話です。
私の母の実家は、酒屋を営んでいました。
モノが少ない家で、中は整然としていました。
その家の一室に、博物館のような部屋がありました。
その部屋には、お店の歴史を記した資料の他に、祖父が蒐集した酒瓶のラベル、栓抜き、ジョッキなど、お酒に関するモノが並べられていました。
そのコレクションの中に、私が保育園で作った栓抜きも一緒に飾られており、嬉しく感じたのを覚えています。
その部屋の中には、ものすごい量のモノがありましたが、とても美しく収納されていました。
恐らく祖父は、すべてのモノを把握していたと思います。
祖父は、お店が暇なときは、その部屋でお茶を飲みながら、ラベルの整理をしたり、コレクションを見返したりと、ゆっくり過ごしていました。
大切なモノのお手入れをしたり、眺めて過ごす時間も、人生を豊かにしれくれると感じています。
「2019個捨て」、始めています
今年は新年早々、「2019個捨て」を始めました。
理由は、家の中へのモノの持ち込み方や、所有の仕方をもっと意識したかったから。
今年は、“なんとなく”不要なモノを持ち込んだり、深く考えずに無駄な買い物をしないように過ごしたいと考えています。
また1年の間に、日常のゴミ以外で、どのくらいのモノを家から出しているのか、カウントしてみたいという理由も。
モノの流れを意識することで、必要なモノだけを家に入れて、必要なモノだけを所有する暮らしに、少しでも近づきたいと考えています。
読んでくださり、ありがとうございます。
良い一日になりますように。