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私が行き着いた、災害時のストック品の管理方法

※2019/03/11に「みんなの暮らし日記 ON LINE」に寄稿した記事を編集・転載したものです。

半年に1度、災害時の備えを見直しているというぴょこぴょこぴさん。
かさばるストック品を、どのように管理しているのでしょうか?
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東日本大震災で「備え」の大切さを痛感

昨年は災害がとても多く、何事もない日常の貴重さを改めて考えさせられました。
災害は起きてほしくないと願いますが、起きたときの被害を少しでも減らすためには、備えがとても大切だと考えています。

ひとり暮らしのころは、災害への備えをほとんどしていませんでした。

食べ物を少し多めにストックする程度で、非常持ち出し袋も準備せず……。
結婚後も非常持ち出し用のリュックに、水や懐中電灯などを少し詰めておく程度でした。

しかしその後、東日本大震災が。
わたしはあの時、仕事で神奈川の事業所におり、震度6を経験しました。
会社の壁にはヒビが入り、剥がれ落ちているところも。

電車が止まり、会社に一泊することになりました。
近くのコンビニで夕食や飲み物を確保して、同僚たちと職場で一泊。
翌朝明るくなってから、電車とタクシーを乗り継いで帰宅しました。

震災後しばらくの間、スーパーから食べ物や日用品がなくなり、計画停電で真っ暗になった夜もありました。

大変でしたが、当時はまだ子供もいなかったので、夫とお互いの安全が確認できていれば大丈夫といった状況でした。

幸いそれほど困ることなく乗り切ることができましたが、簡単な持ち出し用リュックしか準備していなかったことを反省しました。

持ち出し用リュックのほかに備蓄品も必要と考え、スーパーの品不足が解消され始めた頃から、少しずつストックを増やしていきました。

最初は、食品の備蓄管理に苦戦……

最初は、日常の食品を多めに買ってストックし、使った分だけ補充するという、ローリングストック方式にチャレンジしました。

災害時に普段食べ慣れたものを食べるというのは、とても良いように感じました。
しかしこの方法は、我が家には合いませんでした。

わが家で日常使いする食材で、長期保存できるのは、ツナ缶、コーン缶、トマト缶などの料理の材料となる缶詰や、切り干し大根などの乾物でした。

その一方、災害時のために購入するさんまのかば焼き、焼き鳥などの缶詰は、日常使いするには割高。
カップ麺もストックしてみたものの、普段あまり食べないので、期限が切れそうになってから慌てて消費したりしていました。

また日常使いしない缶詰と、普段よく使う缶詰の両方を同じところに収納していたので、ごちゃごちゃして、賞味期限の管理も煩雑でした。

現在ストックしている日用品は?

しばらくローリングストック方式での管理に悩んだ後、備蓄品は別管理にしよう! と考え直しました。

そして日常使いの食材はキッチンの近くに、備蓄品は2階の収納箇所にストックすることにしました。

2階に備蓄場所を決めたのは、我が家は土地が低く、浸水の可能性がある地域だからです。
こんなことは考えたくないですが、万が一のことがあっても、1階よりは安全です。

別管理にしてから、頭の中がスッキリして管理が楽に。
また、消費するのが大変だったカップ麺をストックするのはやめました。

日常使いの缶詰は切らさないようにしているので、備蓄を意識していなくても、常にある程度のストックがある状態になっています。
災害時にキッチンが使える状態であれば、日常の食品で料理をしようと考えています。

我が家の備蓄品がこちら

アルファ米、茹で時間が短いパスタ、おかずになる缶詰(焼き鳥、さんまのかば焼き、ミートソースなど)、子供のお菓子、水、ラップ、紙皿、紙コップ、水のいらないシャンプー、トイレットペーパー、カセットコンロのガス、ろうそく、防寒シート、簡易トイレ、ポリ袋など
サニタクリーン 簡単トイレ 20枚入り

防災リュックは玄関収納に

持ち出し用リュックに準備しているもの

水、ライト、軍手、マスク、ラジオ、母子手帳のコピー、保険証のコピー、免許証のコピー、家族写真、子供のお菓子、折り紙、お絵描きグッズ、油性マジック、圧縮タオル、子供の着替え、オムツ、おしりふき、カイロ、生理用品、常備薬、お金、防寒シート、レインコート、薬など

非常持ち出し用の荷物はリュック2つに分けて、玄関収納に入れています。

リュックには、子どものオムツや着替えの服も入れています。
子どもが生まれてからは、月齢、年齢によって、必要なものがどんどん変わりました。

粉ミルク、ベビーフード、赤ちゃんのお菓子などを備蓄していた時期もありましたが、あっという間に不要に。
今は、オムツのサイズや着替えの服のサイズがどんどん大きくなっていくので、これらの入れ替えが必須です。

母子手帳や健康保険証は、持ち出せなかったときのためにコピーを。
母子手帳は紛失して予防接種などの記録がわからなくなると大変なので、バックアップも兼ねています。
変更点があれば、半年に一度コピーを取り直して、入れ替えます。

また、家族を探すときに写真が大切だと聞き、家族写真も。
小さな子どもはどんどん成長して顔も変わるので、1年に1回は入れ替えています。

リュックのほかに、ライト、軍手、ヘルメット、子ども用の反射ベストを一緒に収納しています。

わが家は土地が低いため、浸水して身の危険が及ぶ前に避難する必要があります。
そのため、豪雨の中を避難しなくてはならない可能性があり、リュックの中身は防水のためにシッパー付きの保存袋に小分けしています。

リュックにも防水のために登山用のザックカバーをかけ、ライトも防水仕様のものを準備。

子ども用の反射ベストは、IKEAで購入したもの。
混乱の中で夜間の逃避になれば見失う可能性があると考え、購入しました。
普段でも、交通事故防止のために夜間に外出するとき、着せることもあります。

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備えの見直しは半年に1度

非常時の備えは、半年に1度、3.11の東日本大震災と、9.1の防災の日に近い週末に見直しを実施。
次の見直し予定日までに、賞味期限や使用期限が切れるものがあれば入れ替えます。

特に、賞味・消費期限が短い乳児用のベビーフードやお菓子を備蓄していたときは、半年の見直しが必須でした。
ラップや紙皿など期限がないものは、新しいものがあれば入れ替えています。

出勤時、会社での備えも大事です

会社や通勤時間に被災する可能性も高いと考えています。
そのため、スニーカーで通勤し、会社についてからパンプスに履き替えています。
また、鞄の中にはモバイルバッテリーを。

会社の机の中には小さく折りたためるリュック、水、震災時帰宅支援マップ、ライトを入れています。
会社側も従業員のために備蓄をしてくれていますが、最低限の物は自分でも準備しておいたほうが安心だと考えています。

真っ暗な夜、柔らかな明かりで心を明るく

最後に、ライトの使い方をご紹介します。
東日本大震災の後、計画停電で真っ暗な夜を過ごしていたときに、この方法で乗り切っていました。

災害で停電しているというニュースを見るたびに、Instagramでも紹介しているので、見られた方も多いかもしれません。

懐中電灯にレジ袋をかぶせて立てると、そのままライトを点けるよりも、柔らかく、明るく周囲を照らしてくれます。

防災用やアウトドア用のランタンがあれば一番いいと思いますが、ない場合は簡単にできるので、おすすめ。
計画停電の中、余震が続く不安をこの明かりが和らげてくれました。

災害が起きないことを祈っても、災害を止めることはできません。
起きてしまった時、少しでも被害や困ることが少なくなるように、と考えています。
年2回の備蓄品の見直しは、防災について考える良い機会になり、気が引き締まります。

読んでくださり、ありがとうございます。
良い一日になりますように。

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