いざという時のために災害備蓄について考える

※2020/08/03に「みんなの暮らし日記 ON LINE」に寄稿した記事を編集・転載したものです。

近年、災害が増えています。
万が一の備えが必要だと感じている方も多いのでは?
何を用意すればいいかわからないケースもあるかもしれませんが、どこに置いておけばいいかわからない場合も多いかもしれません。
防災備蓄収納1級プランナーのぴょこぴょこぴさんはどうしているのでしょうか?

「何か一つ」からはじめてみよう

今年の梅雨は例年にもまして豪雨の被害がひどいですね。

わが家は低い土地に建っています。
昨年の台風19号の際は避難し、ケガはなかったものの床下浸水しました。

濁流が押し寄せた地域の映像を見ていると、明日はわが身という気持ちになります。

「防災備蓄」というと大地震をイメージしがちだと思いますが、頻度が高いのは水害ではないでしょうか。
わが家では地震を想定した防災対策を行いつつ、水害も意識しています。

今回はその対策内容をご紹介したいと思います。

「防災備蓄は必要だと思うけど、何から手をつけて良いかわからない」という話をよく聞きます。

いつ起きるのかわからない災害に対して備えるのは面倒だし、そこにお金を使いたくない、という気持ちも理解できます。

今ではかなり多くのものを備えているわが家ですが、最初は非常持ち出しリュックサック一つからはじめました。

まずは非常持ち出しリュックサックを準備してみるだけ。
1日分の水と食料を準備してみるだけ。
などほんの少しのことからはじめるとハードルが下がります。

参考:備蓄量の目安と備蓄品目の例(東京都防災ホームページより)
水:1人当たり1日3リットル
主食:1人当たり1日3食
毛布:1人当たり1枚
その他の品目:物資ごとに必要量を算定
水 :ペットボトル入り飲料水
主食:アルファ化米、クラッカー、乾パン、カップ麺
その他の物資(特に必要性が高いもの):毛布やそれに類する保温シート、簡易トイレ、衛生用品(トイレットペーパなど)、敷物(ビニールシートなど)、携帯ラジオ、懐中電灯、乾電池、救急医療薬品類

100円ショップでも防災に役立つものがいろいろ手に入るので、100円ショップで購入できるものから揃えてみるのも良い方法です。

まずは1日分から。
少しずつ、満遍なく揃えるのがオススメ。

1日しのげる備蓄ができたら、次に予算があるときに3日分、その次に1週間分……と増やすと、耐えられる日数が伸びていきます。

一番大切なのは最初の一歩を踏み出すこと!
まずは何か一つ備えてみましょう。

非常用トイレ シートタイプ 紙レット100枚 簡易トイレ

防災備蓄と収納スペース

「備蓄したいけれど収納スペースがない」という話もよく聞きます。

わが家は廊下の収納にまとまった量を備蓄しています。
でも、これは戸建てだからこそできていることかもしれません。

まとめて収納するスペースがない場合は、食べ物はキッチンに多めにストック、非常用トイレはトイレのそばに、水はクローゼットの中に……など分散して収納することがオススメです。

普段使う場所のそばに少し多く備蓄したり、少し余裕があるスペースに備蓄スペースをとるのはいかがでしょう。

また、わが家は閉じ込められやすそうな部屋(例えば寝室のベッド下)に1日分の食糧と水などを備蓄しています。

そんなふうに、各部屋に防災備蓄セットを分散させるとスペースを確保しやすいと思います。

家族の状況によって異なる備蓄

中身を一つひとつ考えて揃えるのは大変!
何から揃えれば良いのかわからない、という場合は、中身が入った防災備蓄セットや非常持ち出しリュックサックを購入するのも一つの方法だと思います。

ただ、セットを購入するだけで終わりではなく、セットに入っているものだけで足りているか?家族に適した内容になっているか?など中身をチェックしてカスタマイズしてほしいな、と思います。

例えば赤ちゃんがいる家庭の場合は液体ミルクやおむつ・おしりふき、持病がある方は必要な薬、小さいお子さんがいるご家庭の場合は、折り紙やシール、トランプなど年齢に応じたおもちゃがあると気分転換になると思います。

備蓄専用に準備するのが難しければ、日常使いのものを少し多めにストックする方法もオススメです。

見直しの重要性

備えることと同じく重要なのは、見直しをすること。

見直すことで、防災意識を新たにすることができますし、子どもの成長などによる必要な備えの変化にも対応できます。

私は、3月11日の東日本大震災の頃と、9月1日の防災の日の頃に見直しを行っています。

年2回行うことで、賞味期限の管理がしやすくなりました。
次の見直しまでに期限が切れるものは、入れ替えて食べることにしています。

2回では負担になるようでしたら、年1回でもいいので、時期を決めて見直しましょう。

水害対策

必要な備えはお住まいの地域によっても異なります。
津波、崖崩れ、火山、豪雪などいろいろあるのではないでしょうか。

わが家は低い土地に建っているので、近年増えている水害は人ごとではありません。

そのため、水害を意識した防災備蓄を行っています。

例えば、メインの備蓄品は2階に保管しています。

また、雨の中逃げる可能性が高いので、非常持ち出しリュックの一つは川遊び用のドライバッグにしています。

もう一つは通常のリュックサックですが、登山用のザックカバーをかける予定です。

また、非常持ち出し袋の中でも特に濡れてほしくないもの、着替えや母子手帳・保険証などのコピーはビニール袋に入れています。

母子手帳は、生まれたときの記録と予防接種の記録の部分をコピーしています。
紛失したときのバックアップにもなると考えています。

台風19号での避難

わが家は土地が低い、水害は人ごとではないと感じていると書いてきましたが、昨年の台風19号の際に増水のため避難しました。

夫と決めていたのは、「避難の判断はなるべく早く。明るいうちに避難すること」でした。
午前のうちに避難準備は済ませておき、台風19号の豪雨のニュースと、窓から見える外の様子から、お昼過ぎに避難を決意しました。

地域が特定されることが心配なので詳しくは書けませんが、体育館などの公設の避難所ではなく、小さな施設を開けていただけました。

近隣の方にも声をかけましたが、他に利用される方はなく貸し切り状態。
しかも、車で避難できるという恵まれた条件での避難でした。

そのため十分な荷物を持って出られたこと、子どもが騒いでも周りに気を使わなくて良いことなど、本当に助かりました。

避難先では、子どもたちを不安にさせないことが大変でしたが、折り紙やお絵かき帳は、とても役に立ちました。

その経験から非常持ち出しリュックには、100円ショップで購入した小さなオセロやトランプなど子どもと楽しめるものを追加しています。

夜は、暴風雨の音で目が覚めたり、「今頃、家が水浸しなのかな?」と想像したり、不安な一夜を過ごしました。

翌日は夜明けとともに帰宅。床上浸水を覚悟していましたが、浸水はありませんでした。
家の中がいつも通りってなんて幸せなんだろう! と心の底から思いました。

しかし後日、床下の一部に浸水があることがわかったり、役所の方が道路や敷地内を消毒に来たり、罹災証明を役所に取りに行ったりと、しばらくバタバタした日が続きました。

完璧はありません

備えても憂いは残ります。たっぷり備蓄しても、家が壊れて取り出せないかもしれません。

でも、備えておいたことで台風19号のときの避難はスムーズにできました。

備えて、見直しての繰り返し。災害が来なければ、役に立つこともありません。でも、災害が来なければ、備えはとても幸せな無駄です。

年に2回の見直しは、災害への不安に向き合う日であるとともに、何事もなく過ごしてこられた半年の貴重さを感じられる日でもあります。

同じ気持ちで、次の見直し日の9月1日を迎えられることを願っています。

読んでくださり、ありがとうございます。
良い一日になりますように。

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