※2020/07/11に「みんなの暮らし日記 ON LINE」に寄稿した記事を編集・転載したものです。
突然始まった長女の休校、いよいよ始まった次女の保育園登園自粛。 それでも夫は通常勤務。 高齢の義父母に万が一があってはいけないから、これまでのようには頼れない。 そんな中で工夫をして乗り切った、ぴょこぴょこぴさん。 とても大変だったといいます。 きっと、みなさんもたくさん頑張ったのではないでしょうか? |
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もくじ
自粛期間、やっぱり大変でした。
突然の小学校休校から始まった、外出自粛。
正直、ものすごーく辛い期間でした。
緊急事態宣言が解除されて、いよいよ翌週から小学校の分散登校と保育園が始まるという日は本当にホッとしました。
集団生活に戻ることで、新型コロナウィルスに感染するリスクが高まる不安はもちろんあります。
それでも「この過酷な自粛生活から解放される」安堵のほうが大きく感じていました。
ウィズコロナ、ニューノーマルという言葉を耳にする機会も出てきました。
自粛期間に考え方が変わった、という声も聞きます。
でも、自宅で仕事をしながらのほぼワンオペの家事・育児は綺麗事抜きにただただ大変で辛かった。
そんな正直な感情もあるんです。
長女の休校、娘とのリズムづくり
新型コロナウィルス関連のニュースが増え、不穏な空気がただよっていた2月29日土曜の夕方。
突然、政府から小中学校の一斉休校の要請が出ました。
記者会見を見ながら、とても驚いたことを思い出します。
長女が通う小学校は週明けの月曜日3月2日からの休校が決定し、そのまま学校に行くことなく休みに入りました。
当初は春休み期間までとの発表だったので、4月には学校が再開すると考えていました。
突如として始まった、自宅で長女の勉強を見ながら仕事をする生活。
学童は預かってくれるとのことでしたが、在宅ワークなので、どうしてもという日以外は休ませることにしました。
家事分担
毎日家族みんなを見送ってから1人で仕事をするのが日常でした。
だから、毎日長女がいる生活は正直戸惑いました。
でも、こんな時期だから仕方ない!と気持ちを切り替えて、早朝の家事時間を仕事の時間にして、家事は長女と分担。
その後で長女は苦手分野の勉強を1時間する、など生活のリズムを整えていきました。
掃除や洗濯物干しは長女と協力。
お昼ご飯の洗い物は長女の担当など、2人で相談して家事の分担を決めました。
これまで長女に洗い物ほとんどをさせていなかったので、最初は見ていてもどかしくなりました。
同時に、やり方を教えてあげてなかったな、と反省しました。
長女のやる気がある日は、お昼ご飯に卵焼きを焼いてもらう日もありました。
長女の勉強
1時間の勉強。
本来は学校に行っている日だったと考えると、少ないな……と思いましたが、勉強を嫌がる長女に家庭学習をさせるのは、1時間が限界でした。
Instagramでは学校の時間割通りに勉強をさせている方もたくさんいらっしゃって、すごいな……。
私と長女には無理だな……と焦ることもありました。
でも、できないものは仕方ない(笑)。
家庭で長女の勉強を見はじめて、「は、わ」「お、を」「え、へ」の使い分けが全くできていないことに気がつきました。
文章題や計算も苦手そうで、これまで見てあげられていなかったことに反省しつつ、気づけてよかったとホッとする面もありました。
喧嘩もします
お手伝いなどの家事分担もできてきて次第に暮らしは落ち着いてきましたが、2人っきりで過ごす時間が長いので、口喧嘩になることも。
長女が「お母さんのバカー!」と大声で叫びながら、近所の義父母の家に駆け込む日もありました。
次女の保育園自粛、勉強も仕事も進まない!
小学校が休校になってからも、次女は毎日保育園に通っていました。
休ませることも考えましたが、次女がいると仕事ができなくなることは目に見えています。
悩みつつも、ふんぎりがつかずに通わせていました。
そんな中、4月7日に緊急事態宣言が発令されて保育園の登園自粛が開始。
さすがに休ませることにしました。
同時に、高齢の義父母にうつさないよう、義父母の家に遊びに行くことも禁止としました。
けれど交流を完全に断つのはあまりにも寂しいので、マスクと手袋をして、義父母の家のお庭で遊んだり、義父母と一緒にお散歩したりするのは良いことにしました。
一方、夫の仕事は通常通り。平日は頼れません。
長女と次女の時間の過ごし方をどうするか
長女は引き続き平日は1時間程度の勉強を続けていました。
この頃は、学校から課題が出るようになっており、主にその課題を進めていました。
これまでと大きく異なるのは、3歳の次女がせっせと勉強の邪魔をすることでした。
邪魔させないようにと私が次女と一緒に遊んでいると、長女が羨ましがってかえって勉強できず。
次女にアニメを観せると、次女より長女がアニメに観入ってしまう。
義父母に次女をお庭で遊んでもらうと、楽しそうな次女の声を聞いて長女は泣き始める……。
長女の気持ちもわかりますが、課題は進まず姉妹の喧嘩も増えて、私は途方に暮れました。
自分の仕事の時間をどうするか
私も次女が起きている間は仕事が全くできなくなりました。
パソコンを開くと次女がすぐに膝に座り、キーボードをガシャガシャと押してしまいます。
スマホでできることを進めても、しょっちゅう話しかけられるので集中できません。
状況が変わったのは、生活時間を次女に合わせた頃でしょうか。
次女はお昼寝もせず、夕方からグズグズになります。
そこで思い切って、娘たちと19時台に寝るように生活リズムを変えることにしました。
19時半に布団に入り、3時に起きて仕事をするというリズムができあがりました。
さらに次女が成長したのか、私が仕事をしている様子を見慣れたのか、4月の下旬頃からはアニメを見せている間は仕事ができるようになり、少し楽になってきたと感じ始めました。
オンライン学習の途中で泣き出す長女
長引く休校で学習の遅れが心配になってきていましたが、5月中旬にオンライン学習がスタートしました。
ようやく2年生の勉強が始まる!とホッとしたのも束の間。
オンライン学習は低学年が学ぶには難しいものでした(もちろん、突然オンライン学習の教材を作ることになった先生方は本当に大変だったと思いますし、できるかぎりのことをしてくださったと感謝しています)。
「オンライン学習」と聞くと、web会議システムや音声通話を使って双方向で授業を行うイメージがありましたが、実際は動画を観て課題に取り組むものでした。
教科書のような静止画と音声を組み合わせた動画を1日3コマ学習します。
長女は1人で集中して観ることができず、途中で「分からない」と泣き出すのです。
仕方がないので、午前中は動画を観ながら長女につきっきりで、励ましながら教えることになりました。
3コマの授業と課題が終わると、ホッとするとともに私もドッと疲れが出ました。
次女には幼児用のドリルをやらせてみたりもしましたが、すぐに飽きてしまいました。
そのため、午前中は長女のオンライン学習のじゃまをさせないようにアニメを見せることに。
毎日長時間視聴させることは心配でしたが、この期間は仕方ないと割り切ることにしました。
午後は滞っていた家事と仕事を少し。
この期間も早朝3時に起きて、朝食作りをする6時までを仕事時間としていました。
いつも以上に早寝しているとはいえ、これまでとはリズムが違うので疲れがたまりました。
ワンオペで家事をしつつ、未就学児の世話とオンライン学習、さらに仕事をするのはあまりにも無理があると辛い気持ちになっていました。
これからどうなるかわからないけれど
5月25日に緊急事態宣言が解除され、6月から小学校の分散登校と保育園の通常登園が始まることが決まりました。
5月最後の金曜の夜、ついにワンオペ自粛が終わったー!とワインを飲みながら、Instagramにワンオペ自粛の方達、お疲れ様でした!とストーリー投稿をすると「本当に辛かった」とメッセージが複数寄せられました。
みなさん、それぞれに頑張っていて、とても大変だったんですよね。
分散登校からスタートした小学校は、6月半ばから通常登校に。
19日には東京アラートが解除され、関東全体に日常が戻ってきたように感じています。
日常に戻ることで再び感染が拡大するかもしれないこと、今後第二波、第三波が来るかもしれないことが言われています。
もちろん不安はありますが、自粛期間、特にオンライン学習が始まってからの期間が本当に過酷だったので、なんでもない日常の幸せを感じます。
休校から始まった自粛生活は、少し慣れた頃に新たな難題が降りかかってくることの繰り返しでした。
今後もまた休校や登園自粛が始まるかもしれませんし、私や家族が新型コロナウィルスに感染するかもしれず、不安は残ります。
良かった面にも目を向けて
ただ、多少なりとも一度自粛期間を「乗り越えた」という自信はつきましたし、数年会えていなかった友達とweb会議システムでゆっくりお話をする機会もありました。
子どもたちにも手洗いや除菌などの習慣が浸透したので、インフルエンザなどの従来の病気にかかりにくくなるのでは?とも思います。
また、映画「インディ・ジョーンズ」を観た長女が、暗号をたよりに財宝をさがす「おうちアドベンチャー」を企画してくれた日もありました。
次女は大喜びで、冒険が終わっても「もう一回!」と何度もリクエストしていました。たっぷり時間があったからこそ、創造的な遊びができたんだと思います。
アフターコロナやウィズコロナと専門家の方達がいろいろ話されていますよね。
不安でいっぱいにならないよう、良い面にも意識をむけて今後の生活も乗り越えたいと考えています。
読んでくださり、ありがとうございます。
良い一日になりますように。