
すぐにベタベタになり、形も複雑な換気扇。お掃除が面倒で、ほっておくと、汚れはより頑固になって、大変なことに…
強い専用洗剤ではなく、粉石けんから作るとろとろのゼリー石けんを使って、油汚れをするりと落とす方法をご紹介します。
また、過去、何度もシロッコファンをサビさせる失敗をしました。サビたシロッコファン…きれいになっても錆びているとガッカリします。サビてしまって経緯など、失敗談も書きますね。
注意事項:換気扇の材質によって、石けんがNGなどの制約があるかもしれません。
事前に説明書のお手入れ方法をご確認ください。
お手入れランプは換気扇掃除の合図
お手入れランプがついたら、換気扇掃除の合図です。

換気扇の中に手を入れたときに作動しては危険なので、お手入れモードなどに変更して、動かないようにしておきましょう。
方法はメーカーによって異なると思いますので、説明書をご確認ください。
お手入れランプがない換気扇の場合は、1〜3ヶ月に1回くらいが目安なのではないかと思います。
使用頻度や、油を使った料理をどの程度されるかによって汚れ方が異なりますので、ときどき中を覗いてみて、頻度を見極めるといいと思います。
ゼリー石けんの作りかた
ゼリー石けんの材料

- 粉石けん50グラム(シャボン玉スノールは、きめが細かくて溶けやすいのでオススメです。)
- 40〜50度のお湯500ml

ゼリー石けんの作り方
1. 粉石けんにお湯を加えます。

2.ダマにならない程度にまぜます。
石けんなので、わが家では調理用のボウルと泡立て器を使用しています。

3.このくらいになったら、3時間ほど放置して、固まるのを待ちます。

4.3時間ほど放置し、ゼリーのようにプルプルに固まったら完成です。
写真より、もっと柔らかくても大丈夫です。

ゼリー石けんの注意点
ゼリー石けんは作った当日に使い切りましょう。
以前、メーカーに問い合わせたところ、翌日になったら使えなくなるというわけではないが、翌日以降は品質を保証できなくなる、とのことでした。
外せるパーツは外して、ゼリー石けんでパック
換気扇の外せるパーツを外します。油が混ざったほこりがベッタリとついていて、触るのを躊躇しました。

わが家の換気扇の場合は、整流板からシロッコファンまで、5つのパーツが外せます。
外したパーツはシンクへ。整流板を下に置いて、その上に他のパーツを並べます。
この日は、ついでにIH周りの物も外して洗うことにしました。

ゼリー石けんをスプーンすくって外したパーツにかけてなじませます。
手で塗ると塗りやすいです。
手あれが心配な方は、ゴム手袋などをはめれることをおすすめします。

複雑な形のシロッコファンにゼリー石けんを行き渡らせるのは、少し時間がかかります。
シロッコファンから流れ落ちたゼリー石けんを再びすくい上げて、まんべんなく塗ってパックします。

塗り終えたら汚れを浮き上がらせるために、少しだけ放置します。
ここで注意事項があります! 事項の要注意のシロッコファンをご確認ください。
要注意のシロッコファン
前項で、「少しだけ放置」と書きました。
実は以前、長時間放置して、シロッコファンをサビさせてしまったのです。

わが家のシロッコファンは、塗装タイプです。
塗装タイプのものは、お掃除のやり方や経年劣化によって剥がれることがあるので、お手入れに注意が必要です。
また、食洗機で洗って、サビさせてしまったこともありました。
3年間、毎月食洗機で洗ってお手入れしていたのですが、ある日、食洗機から出してみると、見事に塗装が剥がれてサビていて、ビックリしました。(大ショック!)
塗装タイプのものは、お手入れに注意が必要です。
ゼリー石けんでパックしている間に、蒸しウエスで換気扇本体を拭き掃除
外したパーツを、ゼリー石けんでパックして、汚れを浮き上がらせている間に、換気扇本体のお掃除をします。
※本体のお掃除に時間がかかる場合は、いったん作業をやめて、次の工程に書いてあるように、外したパーツのゼリー石けんを洗い流して、乾かしてください。
長時間パックすると、シロッコファンが痛む可能性があるためです。
汚れが軽い場合

ウエスや雑巾などを固く絞って、電子レンジで軽く温めます。
この時は、穴が開いたふきんを使いました。
500Wで30秒くらい温めました。
電子レンジは機種によって温まり方が異なりますので、初めての場合は、10~20秒など短めに温めて、様子を見られてください。
温めることで、油が落ちやすくなるので、掃除が楽になります。

蒸しウエスができたら、ウエスにセスキ水(セスキ水がない場合は、薄めた石けん水、薄めたキッチン用洗剤など)をスプレーして、 換気扇本体を拭いていきます。
この時、ゴム手袋など厚手の手袋をされることをおすすめします。
換気扇によるかもしれませんが、換気扇内部の金属の端が鋭くなっています。
以前素手で掃除していて流血しました。
きっと、一般の人が中に手を突っ込むとは想定されていないのだと思います。
また、表側だけ掃除される場合も、蒸しウエスでのやけど予防になります。
まず、表側を拭きます。

中も拭いていきます。けが予防に、必ずゴム手袋などをはめてください。

拭きにくい細かい部分もきれいにしたいときは、無印良品のヘラを使います。
菜箸やスプーンの柄でも代用できると思います。

ヘラに蒸しウエスを巻き付けます。

凹凸がある場所など、細かい部分をぐりぐりと拭いていきます。

汚れがひどい場合
キッチンペーパーなどに、セスキ水をスプレーして、換気扇に貼り付け、ラップでパックします。
30分ほど放置してから、上記の手順でお手入れすると、汚れがかなり落ちやすくなります。
お湯で流してピカピカに
ゼリー石けんを塗っておいたパーツにお湯をかけて、洗い流します。
汚れが軽いところは、これだけできれいになります。
これでも汚れが落ちない部分は、スポンジにゼリー石けん(食器用洗剤でも可)をつけて軽くこするときれいに落ちます。

軽く拭きとって、しっかり乾かします
洗い流した後は、軽く水分を拭き取って、しっかり乾かします。

シロッコファン…サビが悲しいですが、ピカピカです。

換気扇にセットして、動作確認
外したパーツを元に戻します。
シロッコファンはカチッというまでしっかりとはめこみます。
万が一、落下すると危険なので、最後にグッと引っ張って落ちてこないか確認すると安心です。
すべてのパーツを元に戻したら、換気扇を回して、問題なく動くか動作確認します。

換気扇がガタガタとうるさくなったらグリースで解決!
換気扇がガタガタとうるさくなったら、シロッコファンの取り付け部分の穴にグリースを塗ります。

もともとシロッコファンの中央の穴には、白い油のようなものがついていると思います。
それが、グリースで、換気扇を回したときに、スムーズに、静かに回るように働いています。
換気扇掃除を何度もやっていると、そのグリースが落ちてくるので、補う必要があります。
グリースは、チューブタイプやスプレータイプのものが、ホームセンターなどで売られているので、音がうるさくなった場合は、そちらをお試しください。
読んで下さり、ありがとうございます。
今日もよい一日になりますように。