※2019/06/27に「みんなの暮らし日記 ON LINE」に寄稿した記事を編集・転載したものです。
カビや湿気の気になる季節。 特に、台所まわりは清潔に保ちたいですよね。 ぴょこぴょこぴさんの今月のコラムは、「ふきん」について。 お手入れ方法や刺し子の愉しみについて、書いてくださいました。 みなさんは、ふきんや台拭きをどのように洗っていますか? |
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もくじ
ふきんが好き
台所道具の中で何がいちばん好きかな?と考えると、すぐにふきんが思い浮かびます。
手に馴染んで、台所でのお仕事をしっかりと支えてくれる、縁の下の力持ちというイメージです。なんというか、相棒のような可愛い存在なのです。
私が10年近く愛用しているのは、8枚重ねの蚊帳生地でできた「白雪ふきん」。
こちらは、50年以上のロングセラーなんだとか。
白雪ふきんは、大判でふっくらしていて、吸水性が良く、手に馴染むところが大好き。
しっかり食器に密着するので、水分をさっとふき取ることができます。
真っ白だから、色落ちを気にすることなく漂白できるところも魅力的。
こぼれたお醤油なども躊躇なくどんどん拭いています。
手触りの変化を愉しむ
袋から出した時は、糊がきいているので、ごわごわしています。
こんなに固くて大丈夫なの!?と思ってしまうほど。
ですが、お湯でもみ洗いすると、ほどなくして柔らかくなります。
最初から糊が完全に落ちるまでしっかり洗うのが理想的なのですが、そこまで根気よく洗うことができず、少しパリパリ感が残った状態で使い始めています。
使い始めは、繊維一本一本の弾力を指に感じ、新しいふきんを使う喜びを感じます。
ふきんもふっくら分厚く、たくさん拭いてもしっかり水滴を吸い取ってくれます。
使い込むにつれて、繊維は柔らかくなり、手にも食器にもよく馴染むようになります。
使い始めてしばらくたった頃が、いちばん使い勝手の良い時期です。
ふきんの後は台拭きに
さらに使い込んでいくと、全体的に薄くなり、ハリもなくなってきます。
薄くなったなと感じたら、食器用のふきんから台拭きに変えることにしています。
台拭きは、食器用のふきんと間違えないように、油性ペンで印をつけています。
刺しゅう糸などで印をつけたり、リボンでタグをつけたりすると、もっと素敵になると思うのですが、いちばん簡単な方法を洗濯。
台拭きとして使いこんでいくうちに、さらに薄くなっていき、とうとう穴が空く日がやってきます……。
穴が空いたら、使い捨ての雑巾、いわゆるウエスにして拭き掃除に使って捨てます。
毎日のお手入れ
平日は朝食の後、週末は昼食の後にせっけんでもみ洗いして、洗濯物と一緒に干しています。
ゴシゴシとこすり洗いするときに、ふきんの向きを変えるように持ち替えて洗うと、より汚れが落ちるように感じます。
夕食後は、せっけんでもみ洗いした後に、粉末の酸素系漂白剤で漂白しています。
琺瑯の洗い桶に、ふきんと酸素系漂白剤(水量にもよりますが、大さじ1程度)を入れ、火にかけて軽く沸かします。
酸素系漂白剤は、最近は主にオキシウォッシュを使っています。
酸素系漂白剤は、40~60度の温度がいちばん効果を発揮します。
沸かしてしまうと高温すぎるのですが、殺菌もしたいので、少しだけ沸かすことにしています。
火を止めたら、そのまま朝まで放置して、朝キッチンを整えるついでに水洗いして干します。
夜寝る前に干すほうがいいと思うのですが、子どもと一緒に早く就寝するので、時間が取れず、今は朝やることにしています。
漂白は、塩素系漂白剤を使うのがいちばん簡単ですが、生地が傷んで穴が空きやすいので、あまりおススメしません。
ふきんと台拭きは、合わせて10枚以上常備しています。
洗って乾かしてと、順番に回しながら使っています。
刺し子の愉しみ
次女の育休中に刺し子のふきんについて、テレビで観る機会がありました。
それがとても素敵で、私も作ってみたくなりました。
裁縫は、高校の家庭科の授業以来やったことがなく、ボタン付けもおっくうに感じるほど苦手でした。
でも、刺し子ふきんを作ってみたい!!
刺し子は針と糸、さらしの布があればできるので、道具が少なく、お金もかかりません。
テキスト本を購入して、思い切って始めることにしました。
手芸の本を読むのは初めてだったので、まず読み解くのが大変。
さらしの布を切って、下絵を描くなど、一つひとつの作業に手こずりました。
縫い始めても、テキスト通りに針を持つことすら難しい!
指がつりそうでした(笑)。
それでも、次女がお昼寝をしている時などちょっとした隙間時間にできるのが喜びでした。
育休中は隙間時間の愉しみとして、職場復帰してからはお昼休みに刺しゅうをしていた同僚とおしゃべりしながら、チクチク刺していました。
フリーランスになった今は、まだ余裕がなくてできていません。
仕事の合間の気分転換にできたらいいな、と考えています。
刺し子は、一針一針進めていくのも楽しいのですが、完成後にふきんとして使うのも楽しみなのです。
木綿のさらしなので、手触りが心地よく感じられます。
働く布として活用できるのも嬉しいことです。
刺し子のふきんは、最初のころに作ったものは穴が空きそうになっているものもありますが、まだ台拭きとして使う勇気はありません。
汚れてしまったら、恐らく漂白できないからです。
できないというより、漂白したら刺し子糸の色も落ちてしまうので、寂しいふきんになると思います。
納得いくまでふきんとして使って、その後に台拭き、ウエスとして活躍してもらおうと考えています。
たかがふきん、されどふきん。
私にとっては、欠かせない相棒です。
読んでくださり、ありがとうございます。
良い一日になりますように。