わが家の防災備蓄。少しずつ備えて、見直しも行っていました。
それなりに充実してきたと考えていましたが、先日「防災備蓄プランナー2級」を受講・取得して、考え方が変わりました。
防災備蓄プランナー2級で学んだことをもとに、 9/1の防災の日に備蓄品を見直しました。
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もくじ
東日本大震災を経験して以来、8年かけて防災備蓄を進めました
ひとり暮らしのころから、簡単な非常持ち出しリュックを準備していました。
でも、そのリュックをクローゼットの奥にしまい込んでいたり、中身を見直ししていなかったり、と非常時にすぐ活用できる状況にはありませんでした。
いつ起きるかわからない災害に備える防災備蓄は、私にとって優先順位が低いもので、できればお金も使いたくないし、深く考えたくないことでした。
結婚して約半年後、東日本大震災が起きました。
当時住んでいたアパートはグラスが割れたくらいで大きな被害はありませんでした。
しかし、帰宅難民になったり、計画停電を経験したことや、テレビで各地の被害状況を知ったことで、防災備蓄を自分の問題として考えるようになりました。
そこから楽天スーパーセールやお買い物マラソンのタイミングなどに、備蓄品を少しずつ購入しました。
年2回の見直しで、防災備蓄の内容を柔軟に変更
備蓄専用の食料は 5年10年 長期保存が可能ですが、通常の物より高額な商品が多いので、たくさんそろえることが難しかったりします。
5年10年も経つと、ライフステージが変わっていて、必要な備蓄品が変わってしまっている可能性も…
そのため私は、アルファ米以外の食料は、普通の缶詰やレトルト食品で好きなものを備蓄しています。
期限は早く切れてしまいますが、備蓄専用の食料よりおいしいので楽しんで消費することができます。
そのため、3/11(東日本大震災の日)と9/1(防災の日)の年2回、防災備蓄品の見直しを行っています。
年2回の見直しは面倒に感じられるかもしれませんが、備蓄品の中身を家族の状況に応じて柔軟に変化させることが可能になります。
・ベビーフード
・介護食
・幼児用おやつ
・子どもの着替え
・子どものおもちゃ(気分転換用)
・保険証や免許証、母子手帳の控え
また、備蓄品の見直しは、防災について考えるよい機会にもなります。
備蓄品を見直しながら、頭の中でシミュレーションしたり、防災について夫と確認しあったりしています。
防災備蓄収納プランナー2級を受講して変わったこと
防災備蓄収納プランナー2級とは?
一般社団法人防災備蓄収納プランナー協会が主催されている資格です。
公式サイトより引用
↓
「 防災備蓄リスト、それらの保管のための収納づくり、ストック管理までのノウハウなど、自身や家族を守るためのスキルを取得できます。 」
「 「なにを」「どれくらい」「どうしまう」防災備蓄準備の3大疑問を一気に解決! 」
2級は自分の身の回りの安全を守りたいという方のため、 1級以上はプロを目指す方のための資格です。
2級の講座は1日みっちり、講義と演習を行なって学ぶことで取得できました。
収納の仕方や備蓄の必要量を学べたこと以上に、講師の方の取り組みや雑談から、たくさんの気づきが得られました。
受講料は2万円を超えましたが、学ぶことが多い講座でした。
防災備蓄収納プランナー2級を受講して、新たに気がついたこと
家に閉じ込められてしまった場合、助け出してもらうまでは、なんとかしのがなくてはいけません。
備蓄品がない部屋に閉じ込められる可能性もあるため、最低限、各部屋に水を置いた方がよいと考えました。
また、防災備蓄は、災害が起きた時に、親がすべて出して使える状態にすることを前提に考えていました。
しかし、子どもだけで部屋に閉じ込められる可能性もあると思い至り、子ども自身が身を守れるようにしなくてはいけないと考えなおしました。
子どもの成長に応じて変えている防災備蓄
わが家は現在6歳と3歳の娘たちがいます。
子どもたちが、赤ちゃんの頃や離乳食を食べていた頃は、粉ミルク+赤ちゃんの水(今は液体ミルクがありますよね!)、ベビーフード、幼児用おやつ、オムツなどを成長に応じて入れ替えていました。
今は子どもが好きなお菓子やフルーツの缶詰は入れていますが、食べ物はほとんどの物が食べられるようになり、食べ物の備蓄は楽になりました。
まだ次女はオムツが外れていませんが、もう少ししたら、オムツの備蓄も不要になりそうです。
6歳の長女は、これから一人で家にいることや、外出する機会が増えてくると思います。
そう考えると、長女の防災についての理解を深めて、一人で被災したときにどのように行動するかを一緒に考え、備蓄品も使いやすいように収納しなくてはいけないと思い至りました。
見直し内容と備蓄品
防災備蓄の箱の下にキャスター台を設置
防災備蓄の箱がとても重くて、移動が大変でした。
無印良品の頑丈ボックスに収納していました。
同じく無印良品から、キャスター台が発売されたので、2つ購入して連結して頑丈ボックスを乗せることにしました。
出し入れがかなりスムーズになりました。
このキャスター台は単独でも、連結しても使えるのでとても便利です。
追加購入して、他の収納でも利用しようか考え中です。
防災備蓄の箱の中身その①(水、野菜ジュース)
・野菜ジュース
・5L省スペース水タンク
防災備蓄の箱は2つ。
そのうち1つは、水を入れています。
これまで水は2Lのペットボトルのものを購入していました。
しかし、2Lだと使い切るまでに時間がかかります。
衛生面で不安が残るので、500mlのペットボトルに変更することにしました。
また、災害時はビタミンが不足するそうなので、野菜ジュースも備蓄しておくことにしました。
また、水のタンクは5Lのものを4つ備蓄しています。
こちら、イオンのトップバリュー商品で、購入時248円と買いやすい値段でした。
5Lなら重すぎず、持って運ぶことができると思います。
また、衛生面を考えて複数備蓄することにしました。
防災備蓄の箱の中身その②(食料、日用品)
・紙皿
・紙コップ
・割りばし
・フォーク
・スプーン
・ラップ
・アルミホイル
・食べるものを温める道具
・ポリ袋
・防臭袋
・10円玉※もう用?
・除菌シート
・非常用ろうそく
もう一つの箱には、食料と日用品を入れています。
次の点検(2020.3.11)までに期限が切れるものをチェックして入れ替えました。
ほぼ同様の物を入れ替えましたが、おかずになる缶詰の量を増やしました。
また子どもたちは、最近ミニオンズが好きなので、ふりかけをミニオンズのものに変えました。
日用品は食事に使うものと体を清潔に保つもの、そしれ防臭袋を主に備蓄しています。
以前は、普通のビニール袋を備蓄していましたが、悪臭はストレスになるため、防臭袋に変えました。
この袋は普段、SSサイズをオムツ用に、Mサイズを生ゴミ用に使っています。
災害時はその他に、非常用トイレの処理にも活躍しそう…
今後、Lサイズなど大きいサイズも備蓄したいと思います。
紙皿やラップなどは、キッチンに置いてある新しいものと入れ替えました。
食料ほどきちんと管理していませんが、古くなりすぎないように、少しずつ新しいものに交換しています。
トイレの備蓄
トイレは20枚入りを2袋備蓄していましたが、家族4人これでは足りないと考え、追加購入しました。
非常用トイレは100回分追加購入しました。
凝固剤とビニール袋がセットになっているタイプは、高いものが多かったので、シートで吸収するタイプのものを購入してみました。
ビニール袋は付属していないので、15リットルの黒いゴミ袋を購入して一緒に備蓄しようと考えています。
トイレットペーパーはローリングストック方式で、多めに備蓄しています。
東南海地震が起きると工場が被災して、トイレットペーパーが大幅に不足するという記事を読み、備蓄することにしました。
省スペースで備蓄できるように、シングルで200メートル巻きのものを購入しています。
巻きが長いと、トイレットペーパーの交換頻度も少なくて済むため、楽です。
備蓄品の収納
上記の物をまとめて収納した状態がこちら。
2Fの廊下にある収納にまとめています。
使い勝手を考えると、1Fに置きたいところですが、床上浸水の可能性がある地域に住んでいるため、2Fに備蓄しています。
見直し内容と非常持ち出しリュックの中身
非常持ち出しリュックは防水対策も重要
非常用持ち出しリュックというと、大地震のときに使用するというイメージがありませんか?
私は大地震の時、晴れた日に逃げるというイメージを持っていました。
しかし、地震はいつ起きるかわかりませんし、最近の豪雨やスーパー台風のことを考えると、豪雨の中逃げる可能性も高いと考えています。
そのため、リュックに防水対策をすることにしました。
一つは防水のドライバッグを使用。通常のリュックよりも使い勝手は落ちますが、防水は完璧です。
もう一つは普通のリュックに登山用のザックカバーをかけています。
ザックカバーは外れる可能性がありますし、隙間から雨が入り込んで中が濡れる可能性もあるので、このリュックが傷んできたら、ドライバッグに変えた方が良いかな?と考えています。
また、写真右下に移っている黄色い四角いものは、IKEAで購入した反射ベストです。
夜間に避難することになった場合、子どもを見失わないように着せる予定です。
普段からも、夜外出するときに、交通事故防止のために着せることがあります。
非常持ち出しリュック①の中身
非常持ち出しリュックの1つめ、ドライバッグの中身です。
・大人の下着(着替えも入れたいが、荷物を減らすため)
・お菓子
・ラップ
・水
・オムツ
・おしりふき
・薬
・マスク
・ティッシュ
・ビニール袋
・油性ペン
・ボールペン
・ノート
・おりがみ
・カイロ
・母子手帳のコピー
・運転免許証のコピー
・保険証のコピー
・家族写真
・お金
非常持ち出しリュック②の中身
非常持ち出しリュック の1つめ、ザックカバーをかけたリュックの中身です。
・汗拭きシート
・虫よけスプレー
・水
・お菓子
・ラジオ
・オムツ
・おしりふき
・歯ブラシ
・圧縮タオル
・ティッシュ
・ビニール袋
・薬
・マスク
・油性ペン
・ボールペン
・ノート
・おりがみ
・生理用品
・カイロ
・母子手帳のコピー
・運転免許証のコピー
・保険証のコピー
・家族写真
・お金
今回の見直しで変更したもの
今回、リュックに追加したものは、病院からの処方薬、葛根湯、ティッシュ、ビニール袋、防臭袋。
子ども用の市販の風邪薬も追加しようかと考え中です。
一方、レインコートは入れるのをやめました。豪雨の中避難するときはレインコートを着て、家を出ると思うためリュックのなかに入れる必要はないと考えました。
避難先で必要になる可能性もありますが、荷物を少しでも減らしたいため、優先順位を下げました。
運転免許証や、保険証、母子手帳など更新された譲歩がある物は、コピーして入れ替えました。
母子手帳は、紛失時のバックアップを兼ねて、出生時の情報と、予防接種の記録のページをコピーしています。
非常持ち出しリュックの収納
非常持ち出しリュックは、玄関収納に入れています。
ここは引っ越し当初はスリッパを収納していましたが、スリッパを使用しないため処分して、非常持ち出しリュックを入れることにしました。
車の中の備蓄品
車は非常時に家代わりに活用する可能性もありますし、外出先で被災する可能性もあるため、備蓄場所として考えるようになりました。
今は最低限の物だけ入れており、これからもう少ししっかり考えようと思います。
・レインコート
・タオルケット
・ひざかけ(冬のみ)
・カイロ(冬のみ)
・バスタオル(予定外の、子どもの水遊びでも活躍)
・携帯トイレ
・ペットシート
レインコートは、非常用持ち出しリュックから出したものを移動させました。
停電時の備えにセンサーライト
備蓄品とは異なりますが、廊下と階段に無印良品のセンサーライトをぶら下げています。
センサーライトがあると、普段でも、夜間移動するときに、廊下の照明を付けなくても大丈夫なので楽です。
センサーライト以外に、各部屋に無印良品の懐中電灯を置いています。
この懐中電灯は、シンプルなデザインなこと、伏せて置けば間接照明のように使えること、防水機能があることが気に入っています。
ただ、部屋中を照らすような、明るさはありません。
子どもが赤ちゃんの頃は、夜間のオムツ替えの時に、ベッドの上に伏せて置いて利用していました。
無印良品 LED懐中電灯・小(単3乾電池対応)地震の時に見失わないようにすることと、掃除がしやすいように、革ひもを通して、吊るして収納しています。
閉じ込め対策に、各部屋にも水分を
以前は、水は無印良品の頑丈ボックスの中にだけ備蓄していました。
ただ、大地震の時は、各部屋に閉じ込められる可能性もあります。
助け出されるまでに生き延びるために、最低限水は置いておこうと考えました。
ただ、子どもたちはまだペットボトルを開けることができません。
子どもたちだけで閉じ込められてしまう可能性を考え、野菜ジュースも置くことにしました。
物置部屋になっている、空き部屋にも水と野菜ジュースは置きました。
台風で防災意識を新たに
大地震と異なり、台風は来ることが予測でき、毎年数回やってきます。
台風がくる予測が出たら、以下のことなどを考えると防災意識を新たにすることができます。
水と食料は足りているかな?
懐中電灯の電池は大丈夫かな?
スマホ、モバイルバッテリー、ノートPCは充電されているかな?
避難することになったら、非常持ち出しリュックの中身は大丈夫かな?
現実的に考えてみると、足りないものが見えてくることもあります。
防災について考えるのはおっくうかもしれません。
しかし、根拠なく「なんとかなる」と考えることも、「怖いから考えたくない」と目を背けることも危険だと思います。
「備えあれば憂いなし」ということわざがありますが、私は備えても憂いは残ります。
しかしその「憂い」の部分は今後の改善ポイントなのだと考えています。
防災について考え、できる範囲で少しずつ備えながら、憂いを減らしていきたいと考えてています。
2019.3.11の防災備蓄品見直し時の記事です。
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